Petit Papa Noël

　
ううう、理不尽過ぎます、僕は至って真面目に相談したと云うのに如何して彼の人はあんなにも冷たいのでしょう…？、其れも女性についての相談が有ると打ち解けた時はあんなにも、あんなにも乗り気だッたと云うのに、「10歳、128.6cm、体重は30kg程の少女が好む贈り物は何でしょう」と口にした途端、電話を切られる何て。　其れは、まあ、自分の義妹の贈り物を他人に聴くと云うのも可笑しな御話なのでしょうけれど、少し位助言してくれたッて…、だって彼女は余りにも我儘だから、フォアグラにキャビア、シャポンやビュシュ・ド・ノエルを用意して、プチ・パパ・ノエルを口ずさんでも満足に至らない筈なんですもの。其れ所か素敵なパパ・ノエルを演じなければ直ぐ拗ねてしまいそうだ、少女の理想は何時でも高い物だから。

…嗚呼そう、ビュシュ・ド・ノエルと云えば。
最近家庭科の調理実習でビュシュ・ド・ノエルと鶏もも肉のトマト煮を作る機会が有りまして、僕は幸運にも味見出来そうなビュシュ・ド・ノエル担当になったのですけれど、本来５人の筈の班が１人欠けて居ましてね？、先生が皆の見本としても、御助けとしても、手伝って下さったのです…が…、僕等がした事何て、コンセントを刺しーの、洗いーの、生クリーム作りーの、塗りーの、でした。…生地！重要な生地を持って行かれた！僕等が御手伝いですか！何だかもう余りの事に「くそう、作るの愉しみにしてたのに！」と何故か僕がどつかれましたよ…、（…可愛かったけど）然も巻き方が悪かったのか、其れとも生地が悪いのか、ロール状では無く折りたたんだ感じになりましてねえ…、上に乗せる幹の部分も先生に提出用として切除したので最早ビュシュ・ド・ノエルの面影を無くした物体が完成しました。　まあ、美味しかったですけれど、ね？、ビュシュ・ド・ノエルも鶏もも肉のトマト煮も。…御昼、食べれなくなったのは、残念ですけども。