温泉旅行。

「椅子に縛り付けられ縄が食い込んだ体躯も、襤褸い布で覆われた瞳も、
本来ならば恐怖を煽る状況であろうけれども‐‐‐嗚呼。
一度痛みに対し悦楽を憶えてしまえば其れですら最早快楽の一つに過ぎず、
暗闇が支配する視界の中で彼を嘲笑するかの様なヒールが冷たい床を弾く音に
彼は唯々浅ましくも躯を揺さ振った。一刻も早い快楽を待ち望むかの様に。
“嗚呼、早く私を、此の豚めを”」

　オイコラバカヤロウ何云ってんだアンタはアア！
　何ッて君、不在の間に視て来た物を其の侭御識らせしてるだけだろうさ！
　　　　　　　大人ッてのはなァ、
　　　　　　　やましい事なぞ御座いませんッて報告が大事なんだよチエ君！
　そんな気持も虚しく、其れだけ云ったら
　　　　僕等やましい店行ったみたいでしょーがバカッ！

‐‐‐‐‐‐
（カラオケの映像ってカオス。）